ダイエットで効率よく痩せるには 基礎代謝ってどう関わるの?

ダイエットして結果が出る基礎代謝が高い人と低い人との違いって知っていますか?

基礎代謝は生きていくために必要な最低限のエネルギーですが、そのエネルギーを高める方法があったら知りたいと思いませんか?

いくら痩せたとしても基礎代謝が低かったら元気が保てません

今回はそんな基礎代謝を上げる方法についてお話しますので、最後までおよみくださいね。

1 基礎代謝って何?

基礎代謝とは、人が安静状態で生命活動を維持するために必要な最低限のエネルギー消費量のことを指し、寝ているだけでも消費するエネルギーのことです。

基礎代謝には、呼吸や心拍数の維持、体温の調節、細胞の新陳代謝など、身体の基本的な生命維持機能に必要なエネルギー消費が含まれます。

基礎代謝は個人差があり、年齢や性別、身長、体重、筋肉量、体脂肪率などの要因によって異なります

基礎代謝が低いと、同じ生活習慣でもカロリー摂取量が多いと太りやすくなり、一方、基礎代謝が高い人は同じカロリー摂取量でも太りにくく、痩せやすい体質と言われています。

 

2 代謝の種類は3種類

代謝には、「食事誘導性熱代謝」「活動代謝」「基礎代謝」の3つが存在しています。

1日の総エネルギーに占める各代謝の割合は、食事誘導性熱代謝が約10%、活動代謝が約20~30%、基礎代謝が約60~70%とされており、基礎代謝が一番大きな割合をしめています。

① 食事誘導性熱代謝とは

食事誘導性熱産生(Thermic Effect of Food、TEF)とは、消化・吸収・代謝などの過程で、食事から摂取したカロリーの一部が熱として放出される現象のことを指し、食事を摂取することで消化吸収のために必要なエネルギーを使い、体温を上げることができます。

一般的に、タンパク質を含む食品のTEFは、脂質や炭水化物を含む食品よりも高く、タンパク質を摂取することで基礎代謝を上げることができます。また、食事を小分けにすることで、食事の回数を増やし、消化・吸収・代謝のプロセスを刺激することも有効です。

ただし、食事誘導性熱産生は、食事のカロリー摂取量が増えるほど増加するわけではなく、個人差や摂取した食品の種類や量などによっても異なります

また、TEFが基礎代謝に占める割合は小さいため、単純に食事のみで基礎代謝を大幅に上げることはできません。ですが、食事を工夫することで、基礎代謝を上げることができる一つの手段となります。

② 活動代謝

「活動代謝」とは、身体が運動や活動を行うことで消費するエネルギーのことを指し、身体が運動や活動を行うことで、筋肉の収縮や心臓の動き、呼吸、体温調節などの機能を維持するために必要なエネルギーが消費されます。

活動代謝は、基礎代謝に比べて運動や活動の種類や強度、時間によって大きく変化し、例えば、ジョギングやスイミング、ウェイトトレーニングなどの有酸素運動や筋力トレーニングは、身体のエネルギー消費を増やし、活動代謝を高めることができます。

また、普段の生活でも、軽い運動や身体を動かすことで活動代謝を上げることができ、例えば、歩く、階段を上る、掃除をするなど、日常生活の中で積極的に身体を動かすことが大切です。

活動代謝を上げることで、基礎代謝と合わせて総代謝量を増やすことができ、体重管理や健康維持に役立ちますが、過度な運動や活動は、怪我や疲労、ストレスなどのリスクも伴うため、無理のない運動計画を立て、バランスのとれた健康的な生活を心がけることが重要です。

③ 基礎代謝

「基礎代謝」とは、身体が安静状態で生命活動を維持するために消費するエネルギーのことを指し、具体的には、呼吸、循環器系の機能、細胞の代謝など、身体が安静状態でも維持される生命活動に必要なエネルギーが含まれます。

基礎代謝量は、身体の大きさや組成、年齢、性別などによって異なりますが一般的に、男性の方が女性よりも基礎代謝量が高い傾向にあります。

また、筋肉量が多い人は基礎代謝量が高く、脂肪量が多い人は基礎代謝量が低くなります。

基礎代謝量は、ダイエットや健康管理にとって重要な指標の一つで、基礎代謝量を知ることで、適切なカロリー摂取量を設定することができます。

また、基礎代謝量を上げることで、ダイエットや健康維持に役立ち、基礎代謝量を上げる方法には、筋力トレーニングや有酸素運動、食事の改善、睡眠の改善などがあります。

 

3 基礎代謝が高い人

基礎代謝が高いと、以下のような効果があります。

  1. エネルギー消費が増える:基礎代謝が高いと、安静時でも多くのエネルギーを消費するため、同じ活動量や食事量でも消費カロリーが増えます。
  2. 痩せやすくなる:基礎代謝が高いと、同じカロリー摂取量でも体脂肪が燃焼しやすく、痩せやすい体質になります。
  3. 食事制限が少なくて済む:基礎代謝が高いと、摂取カロリー量を制限しなくても痩せられるため、ダイエット中でも食事制限が少なくて済みます。
  4. 筋肉量が多くなる:基礎代謝が高い人は、代謝を上げるために筋肉量が多くなる傾向があり、筋肉量が多いと、エネルギー消費が増えるため、基礎代謝がさらに上がります。

ただし、基礎代謝が高いというだけで、健康であるとは限らず、過剰な摂取カロリー量や運動不足など、不健康な生活習慣を続けると、肥満や生活習慣病などのリスクが高まります。

基礎代謝が高い人でも、バランスの取れた食事や適度な運動を心がけ、健康的な生活習慣を実践することが大切です。

 

4 基礎代謝が低い人

基礎代謝が低いと、以下のような影響があります。

  1. エネルギー消費が少ない:基礎代謝が低いと、安静時でも少ないエネルギーしか消費せず、同じ活動量や食事量でも消費カロリーが少なくなります。
  2. 太りやすくなる:基礎代謝が低いと、同じカロリー摂取量でも体脂肪が蓄積しやすく、太りやすい体質になります。
  3. 食事制限が必要:基礎代謝が低いと、摂取カロリー量を制限しないと痩せにくいため、ダイエット中でも食事制限が必要になります。
  4. 疲れやすい:基礎代謝が低いと、身体のエネルギー不足が原因で、疲れやすくなります。

ただし、基礎代謝が低いからといって、必ずしも健康でないわけではなく、適度な運動やバランスの良い食事、十分な睡眠など、健康的な生活習慣を実践することで、基礎代謝を上げることができます。

また、基礎代謝が低い場合でも、筋肉量を増やすことで基礎代謝を上げることができ、基礎代謝が低い人でも、適切な方法で生活習慣を改善し、健康的な体を維持することができます

5 基礎代謝が下がるのはなぜ

基礎代謝が下がる原因は、様々な要因が考えられますが、以下に代表的な原因を挙げます。

  1. 年齢:年齢が上がるにつれて、筋肉量が減少し、脂肪量が増加するため、基礎代謝が下がります。
  2. 運動不足:運動不足は筋肉量の減少を招き、代謝を低下させます。
  3. 栄養不足:栄養不足は、筋肉量の減少や代謝の低下を招くことがあります。
  4. 睡眠不足:睡眠不足は、ホルモンバランスを崩し、代謝を低下させることがあります。
  5. ストレス:ストレスは、ホルモンの分泌バランスを崩し、代謝を低下させることがあります。
  6. 病気や薬の副作用:病気や薬の副作用によって、代謝が低下することがあります。

これらの要因に加えて、遺伝的要因も基礎代謝に影響を与えることがあり、基礎代謝が下がると、エネルギー消費量が減少し、同じ食事や運動量でも体重が増えやすくなります

基礎代謝が低下した場合は、適切な方法で生活習慣を改善し、代謝を上げることが大切です。

 

6 基礎代謝を上げる方法

基礎代謝を上げるには、以下のような方法があります。

  1. 筋力トレーニング:筋力トレーニングを行うことで、筋肉量を増やすことができます。筋肉量が増えると、基礎代謝が上がります。
  2. 有酸素運動:有酸素運動を行うことで、心肺機能が向上し、基礎代謝が上がります。
  3. 食事:食事を栄養バランスの良いものにすることで、基礎代謝を上げることができます。特に、タンパク質を多く含む食品を摂取すると、筋肉量が増え、基礎代謝が上がります。
  4. 水分補給:水分を十分に補給することで、代謝を上げることができます。
  5. 睡眠:十分な睡眠をとることで、ホルモンの分泌バランスが整い、基礎代謝が上がります。
  6. ストレス解消:ストレスを溜めないように心がけることで、ホルモンバランスを整え、基礎代謝を上げることができます。

これらの方法を実践することで、基礎代謝を上げることができますが、急激な運動や過剰な食事制限などは、健康に悪影響を与えることがあるため、無理のない範囲で実践することが大切です。

 

7 基礎代謝量の日本人男性・女性それぞれについて

人間の身体にとって重要な役割を果たす基礎代謝ですが、この基礎代謝量には個人差があるものの、性別や年齢ごとにおおまかな目安が厚生労働省のデータにより発表されていて、日本人の性別と年齢ごとの基礎代謝量の目安についてチェックしていきましょう。

① 男性の基礎代謝量

男性の基礎代謝量は、年齢や身体活動レベルによって異なりますが、以下は一般的な目安となる数値です。なお、単位はカロリー(kcal)です。

  • 年齢20代:1日あたり約1,800~2,200kcal
  • 年齢30代:1日あたり約1,700~2,100kcal
  • 年齢40代:1日あたり約1,600~2,000kcal
  • 年齢50代:1日あたり約1,500~1,900kcal
  • 年齢60代以降:1日あたり約1,400~1,800kcal

 

ただし、これはあくまでも一般的な目安で個人差があり、身体活動レベルが高い場合は、より多くのカロリーを必要とするため、基礎代謝量に加えて活動によって消費されるカロリーも考慮する必要があります。

② 女性の基礎代謝量

女性の基礎代謝量は、年齢や身体活動レベルによって異なりますが、以下は一般的な目安となる数値です。なお、単位はカロリー(kcal)です。

  • 年齢20代:1日あたり約1,500~1,800kcal
  • 年齢30代:1日あたり約1,400~1,700kcal
  • 年齢40代:1日あたり約1,300~1,600kcal
  • 年齢50代:1日あたり約1,200~1,500kcal
  • 年齢60代以降:1日あたり約1,100~1,400kcal

 

ただし、これはあくまでも一般的な目安で個人差があり、身体活動レベルが高い場合は、より多くのカロリーを必要とするため、基礎代謝量に加えて活動によって消費されるカロリーも考慮する必要があります。

 

8 基礎代謝を上げる食事

基礎代謝を上げる食事のポイントは、高たんぱく質、低GI値、バランスの良い栄養バランスを考慮することです。

以下に、基礎代謝を上げる食材と食事の例をいくつか挙げます。

  • 高たんぱく質:鶏肉、豚肉、牛肉、魚介類、卵、豆腐など
  • 低GI値:玄米、全粒粉パン、野菜、果物など
  • バランスの良い栄養バランス:野菜、果物、豆類、海藻、ナッツ、種子、乳製品、健康的な脂質など

 

9 基礎代謝を上げる運動

基礎代謝を上げる運動のポイントは、筋肉量を増やすトレーニングと有酸素運動を組み合わせることです。
筋肉量を増やすことで、静止していてもより多くのエネルギーを消費することができ、有酸素運動によって心肺機能が改善され、運動中だけでなく日常生活でもより多くのエネルギーを消費することができます。

以下に、基礎代謝を上げる運動の例をいくつか挙げます。

  • 筋力トレーニング:重量を使って筋肉を鍛えることで、筋肉量を増やすことができます。スクワット、デッドリフト、ベンチプレス、チンアップなどのエクササイズが有効です。
  • ヒットトレーニング:ハイインテンシティーインターバルトレーニング(HIIT)は、短時間で高強度の運動を繰り返すことで、筋肉量を増やし、有酸素運動と筋力トレーニングの両方の効果を得ることができます。
  • 有酸素運動:ランニング、サイクリング、スイミング、エリプティカルマシンなどの有酸素運動は、心肺機能を改善し、基礎代謝を上げることができます。

 

運動は個人差がありますので、自分に合った方法を見つけることが重要です。また、運動に取り組む前には、必ず医師や専門家に相談してから始めるようにしましょう。

 

10 まとめ

いかがでしたか?

基礎代謝が高いとダイエット効果もあり、食事だけでなく運動の有酸素運動と無酸素運動をすることも大切だということで、健康に生きるにはどちらも必要ですよね。

自分がどれだけカロリーが必要なのか知ることも大切で、身長に対してどれだけのカロリーを維持したら良いのか大まかでもいいので調べるといいですね。

ダイエットは痩せればいいという考え方だと、栄養や運動の面など健康を度外視すると危険なので、バランス良く痩せると安心ですよね。

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